2011年04月23日

強制決済があるから損失は限定

 3月17日早朝、ドル円相場は1ドル=76円台という戦後最高値を記録しました。3月11日の震災から1週間足らずで6円以上も円高に動いた計算になりますが、過去の経験則では、上昇(円安)はジリジリ、下落(円高)は急激に振れるケースが多いのです。ちなみに、株式市場も上昇よりも下落のスピードのほうが速いといわれています。

 FX(外国為替証拠金取引)の場合、一定の証拠金維持率を下回ると、ポジションが強制決済されるため、今回の急落で資金を溶かしてしまった個人投資家は多いということです。

 とくに証拠金を担保に最大で50倍もの資金枠の取引ができるため、高いレバレッジを掛けている場合には、思わぬ損失が出てしまうのです。このレバレッジが、FXがハイリスク・ハイリターンといわれるゆえんともいえるのです。

 ところが、今回の円高・株安局面においては、「FXは危険というより、むしろ株式投資や株価指数先物投資よりも安全なのではないか」という声も上がっているといいます。

 というのも、FXは基本的に土日を除いて24時間マーケットが動いているため、最低証拠金維持率を下回った場合、それが深夜であろうとも待ったなしに強制決済されます。今回も、強制決済によって、「証拠金をほとんど失ってしまった投資家はいるが、証拠金以上の大幅な損失を出した投資家は少ない」とFX会社幹部は言うのです。

 一方、同じレバレッジを掛けている株価指数先物取引やオプション取引の多くは24時間取引ではなく、マーケットが閉じてしまうと、翌日にオープンするまで売買ができません。場合によっては、マーケットがオープンしたときには、すでに前日の終値から大きくカイ離した価格がつくこともあるのです。つまり、マーケットが開くのを待つがゆえ、一夜にして証拠金を大幅に上回る損失を出してしまうこともあるわけなのです。

 今回の株価急落では、株価指数先物取引やオプション取引で証拠金以上の損失が発生、ネット証券各社は追証の取り立てに追われているということです。マーケットのウワサでは、数十万円の証拠金を担保に取引をしていた投資家が、一夜にして1000万円近い損失を出したとのウワサもあるほどなのです。

 FX初心者においては、レバレッジを抑えた余裕のある取引を心がけることが必要です。 
posted by FX at 06:51| FX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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